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第1回
兵庫県明石市 「発酵醸造食品販売所 たなか屋」
“酒屋”としての存在価値を極めていきたいですね
明石といえばタコ。そして活きのいい魚が盛りだくさん。
午網(ひるあみ)で有名な「魚の棚商店街」は新鮮な海の幸を扱うお店が100軒余ズラリ立ち並び、常時観光客で賑わっています。そんな活気溢れる商店街のほぼ中央に「発酵食品販売所 たなか屋」があります。
創業は1931年、現在3代目になる田中也寸紀さん、奥様の裕子さんご夫婦が中心となって、地元に根付いた酒屋さんとして頑張っています。
半世紀を超える長い歴史を持つたなか屋ですが、2年前に大幅な改装を実施。
以前の酒屋然とした内容から、“お酒を買わなくても気軽に入れる店”へと、大幅なリニューアルを試みました。 新しい酒屋の形を模索しながら頑張っている、元気な街の元気な酒屋「たなか屋」のレポートです。
■責任を持てる商品を売りたい
現在、たなか屋は、日本酒を筆頭に、焼酎、ワイン、関連食品等、醗酵・醸造食品を専門に取り扱っています。店先から溢れるように品物が並び、そのにぎやかさに奥へ奥へと自然と足が向いてしまいます。 木の温もり溢れる店内を入れば、細長い通路をはさんで両側の陳列台にも所狭しと商品が置かれ、見ているだけでも楽しくなるようなレイアウトです。『希少品 壱岐麦焼酎さるこう』『モッツレラチーズ入荷しました!』『長時間乾燥のナポリ産パスタです』などなど、楽しいPOPがあちらこちらから目に飛び込みます。どの商品にもこだわりがいっぱい。どんなふうに商品をセレクトしているんでしょう?
「店においてある商品はすべて、実際に家族で食べているものなんです。コレはおいしいと納得したものをお客様にも食べていただくのがポリシーです」。
蔵元に直接出向いて仕入れを取り付ける地酒や、知り合いのイタリアンシェフに教えてもらったパスタやチーズ、天然酵母パンなど、とにかくおいしいと思ったもの、品質にこだわった品々を選んでいます。田中さん自身が責任を持てる商品しか置かないのがコンセプト。生産者が手塩にかけ、心を込めて作った選りすぐりの品が、たなか屋の店頭には並んでいるのです。一度そのおいしさに満足したお客様は、またお目当てに来店してくれます。ほとんどがリピーターのお客様だとか。
▲天然酵母パン
▲低温乾燥で仕上げたパスタはお客様に好評
▲長崎県壱岐の島の麦焼酎「さるこう」は希少な逸品
▲兵庫県の純米酒「山田錦」100%で仕上げた
「赤石泊(あかいしどまり)」
■おいしい発見をしてもらうきっかけ作りに
「食品の売上は特に順調です。お酒を飲まないお客様でも、見かけない生ハムやチーズに興味を持っていただくみたいで。またそれがきっかけとなって、反対にワインに興味を持ってくれたりと嬉しいかぎりですよ」。
相乗効果を生みながら、おいしいものを見つけに行く感覚で気軽に寄れる酒屋として、地域に浸透しつつあるようです。またお客様とのコミニュケーションをはかるツールとして、「田中屋通信」を2ヶ月に1回発行しています。特価商品やオススメ商品、入荷商品などの案内から、調理師の免許を持つ裕子さんが腕を振るう酒に合うレシピ紹介、イベントの告知など盛りだくさんの内容です。詳細についての問合せも多く、効果は上々だとか。
そして周りが魚屋さんという利点もおおいに活用。魚屋さんおすすめの旬魚にぴったりのワインや日本酒を店頭コーナーで紹介。季節を感じさせる演出もあいまって、お客様の目を引き楽しませています。
▲店の左横奥には、「STAND SAKE BAR」も併設
▲2階にあるワインセラーは、常時約250種類が揃う充実ぶり
▲裕子さんは食品担当、ご主人の也寸紀さんはもちろんお酒担当
■お酒屋の意地を持って付加価値を提供
スーパーや量販店、コンビニなどの進出で、酒屋自体も変化を余儀なくされています。一般商品も扱うスーパー併売店や業務用販売に徹する店、地酒・ワインなど専門店に特化する店など、業態は様々です。
「一般酒はどこででも買えます。しかし、これはたなか屋で買おう、そうお客様が思ってくれる付加価値を提供していくことを強みにしていかなければ。それこそ、酒屋の意地だと思っています。今後も、日常のなかで、出会ったイイものを少しずつ店に反映させていきたい。今の形態をベースに、信頼性の高い店にしていきたいですね」。
時間があればもっと各地の蔵元を尋ね、本当においしい酒を見つけて紹介していきたいそうです。作り手の心と共鳴した時が一番の喜びだとか。そしてその気持ちをお客様に伝えられるのが、酒屋たる特権だともおしゃってくれました。いろんな発見ができる楽しい酒屋、頼りになる街の酒屋として、今後も存在価値を高めていかれるのは必至でしょう。
SHOP DATA
『株式会社 たなか酒店 』
■兵庫県明石市本町1-1-13
■TEL 078-912-2218
■フリーダイヤル 0120-2218-40
■FAX 078-918-3435
■
http://www.sakayaclub.co.jp/tanaka/index.html
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